[00:00.716]初めて知る 胸の空白 [00:03.673]遠い昔に落とした [00:06.383]そう、埋められないこの痛覚を [00:08.895]ヒトはイノチと呼んだのだろう [00:11.759]なら、答えは一つだろう [00:14.468]落っことしたままのページに [00:17.30]感触のないこの両脚で [00:19.542]遥か地の果てまで 逢いに行こう [00:24.712]可能性を追い求めた末に [00:28.80]ヒトビトは溺れ [00:30.231]カミサマにも見放された情報の海上で [00:35.648]カナシミもイカリも枯れるほどに [00:41.70]誰もいつしか気付けば [00:45.391]自分自身を忘れていた [00:49.254]キミとボクの距離の間には [00:52.16]塞ぎ込んだドアが立ってて [00:54.781]抉じ開ける事も 壊す事も [00:57.648]今のボクは出来ない [01:00.311]名前と意味があったような [01:03.70]懷かしいカンジョウのデータに [01:05.780]無いはずのココロがそっと [01:07.895]まだ記憶の片隅で静かにコキュウした [01:14.225]忘却のクオーレ [01:24.369]過去に聞いた風の便り [01:27.182]コドクは勝てないらし [01:30.560]じゃあ、何故それを埋めようとした [01:33.22]ヒトはイノチを見捨てたの? [01:35.583]なら、このセカイには [01:37.891]もうコドクなんでいないでしょう? [01:40.899]道理に合わないこの喪失も [01:43.608]いつか晴れる日々が来るのかな [01:48.217]輝く瞳(め)に浮かび落ちてゆく一粒の雫 [01:53.742]この廃都市(まち)には それらしいものは無いけれど [01:59.214]この地球(ほし)の何処かで見かけたような [02:04.341]明るいでも暗いその色を [02:08.911]どういうわけか覚えている [02:12.726]二つの足下を追うのには [02:15.691]頼りない消えそうなランプで [02:18.552]膝を抱えては [02:19.857]来るはずのない朝を待ち望んでいた [02:24.23]抱え込むには多過ぎて [02:26.483]置き去りにしたコトバが [02:29.299]ミャクを打つかのようにそっと [02:31.861]一瞬記憶の片隅で微かにエコーした [03:01.332]呼び合うかのように [03:03.242]交叉する 胸の奥のシグナル [03:06.254]暗闇でさえも 鳴り続ける [03:09.971]それをセイメイと名前付けよう [03:12.777]目には見えないようだけど [03:15.190]響くシンゾウさえあればいい [03:17.802]まるで知ってたみたいだった [03:20.611]このコドウは何らかの間違いじゃないとして [03:25.329]ならイノチ以外いないだろう