[00:00.000] 作词 : risou [00:00.500] 作曲 : risou [00:01.00] [00:54.43]あなたからそれは、それは長い手紙が届いた [01:00.48]不細工な便箋が、実にあなたらしいと思った [01:07.25]読み返せば「会いたい」という一言だけ、やけに際立った [01:13.93]何時間かかったんだかわからない [01:17.42]可笑しくて、口元が緩んだ [01:21.14]もう冬が目の前まで来ていた [01:26.95]あなたはこの街を出て行った [01:34.75]朝のおやすみを置いていった [01:34.85]目覚めたら、体温が一人分足りなかった [01:44.81]朝ごはんを作ってあなたを待っていた [01:49.87] [02:01.71]あの日からそれは、それは長い月日が流れた [02:08.21]あれから手紙は来なかった あなたは逝ってしまった [02:15.01]読み直せば「会いたい」という言葉の横、涙痕を知った [02:21.72]気づいた あなたが泣いていたこと [02:25.32]何も応えられなかったこと [02:28.71]もう春がすぐそこまで来ていた [02:34.52]私はこの街を出て行った [02:38.31]二人の暮らしを置いていった [02:41.98]合鍵はいつもの場所に隠しておくから [02:51.42]夜も、朝も、一人であなたを待っている [02:57.41] [02:59.96]見慣れた桜だと思った 視界を覆う花吹雪が綺麗だ [03:13.38]此処を歩いてはじゃれあった 声が裏返り、また笑った [03:22.05]あなたが残り過ぎていた [03:29.60] [03:33.32]あなた宛てに、決して届かない文字を拵えた [03:39.70]あなたが愛したこの街を、私は愛せなかった [03:46.11]季節が過ぎ、「会いたい」という気持ちだけ次第に増えていった [03:52.84]何年待たされたって構わない あなたに会いたい [03:59.99]今、夜が明けていく空の下 [04:05.83]戯れた日々さえ溶かすような [04:09.51]幻日が朝を覆っていく [04:13.38]気づいたよ あなたをどれだけ愛していたかを [04:23.03]悪い夢なら早く覚めて [04:26.91]朝のおやすみで、寝ている私を起こして [04:34.79]