[00:40.510] 祭りの夜は思ったより涼しかった [00:43.775] 彼女と初めて過ごす夏はあっという間で 楽しい [00:47.880] それにつきる [00:50.245] 完成した小説のお祝いにと [00:52.668] 林檎飴を渡された [00:54.843] 花火までの数十分 話題が尽きる度に囓って [00:58.304] 小さな世界が崩れるのを眺めた [01:00.595] お互いの浴衣をからかって [01:02.890] 気合いを入れすぎたと笑い合って [01:05.346] 私が彼女のことを沢山知ったように [01:07.676] 彼女も私のことを知った夏 [01:09.908] 語り尽くしてもなお [01:11.715] 本当に言いたいことは心の真ん中に居座ったまんまだ [01:19.696] 花火までもうすぐ 人混みの中 いつもの眠たげな顔は何処へやら [01:24.205] こんなに楽しそうな顔は初めて見る [01:27.041] 「楽しそうだね」「花火、好きなんだ」 [01:29.630] 知らない表情で、いつものようにはにかんで笑う 花火の光が彼女を彩る [01:34.969] 刹那 抑えきれない想いが零れた [01:38.675] 君に出会って私は変われた [01:40.880] いろんなものを持っている君のことが羨ましくて [01:43.156] 大好きで 変だってことは分かってる [01:46.037] でも 一緒にいると楽しくて [01:48.249] 時間を忘れてそれが心地よくて [01:50.912] 会えない日がしんどくて [01:52.855] ずっとそうなの 出会ったときからずっとずっと [01:55.736] 好き  君のことが好き [01:58.462] 声は花火で掻き消されて [02:01.070] 爆音の後の沈黙 耐えきれず逃げ出した [02:06.984] 人の波から遠ざかる街の外れ 明日からどんな顔で会えばいいんだろう [02:12.635] 途方に暮れる [02:16.593] ふいに 私を呼ぶ声 [02:18.896] 遠くで響く花火をBGMに向かい合う二人 [02:22.175] 何も言えずに立ちつくし やっと出た「ごめん」は最悪のトーンで鳴った [02:28.056] ゆっくりと抱き寄せられる 冷たい腕に冷まされるように私の感情はほどけ [02:33.393] 溢れ出し 涙が落ちる [02:36.071] 「言って 全部きく 全部きかせて」 [02:39.542] その瞳に見つめられて嘘はつけない [02:45.196] 一つ一つ彼女に伝える [02:48.215] 大好きだと ただただ「君のことが好きだ」と言うことを [02:54.964] 沢山の言葉にして一つずつ プレゼントをラッピングするような気持ちで [03:00.533] 丁寧に丁寧に [03:03.754] 全てを聞き終わった彼女は頷き [03:06.417] 腕により一層力を入れながら呟いた 「ありがとう ごめんね」 [03:53.201] 君に出会って私は変われた いろんなものを持っている君のことが羨ましくて [03:58.026] 大好きで 変だってことは分かってる [04:01.191] でも 一緒にいると楽しくて [04:03.080] 時間を忘れてそれが心地よくて 会えない日がしんどくて [04:07.031] ずっとそうなの 出会ったときからずっとずっと [04:10.177] どんどん 私の中で大きくなってく [04:13.452] 好き  君のことが好き [04:15.758] 綺麗な言葉で飾れないぐらい君のことが好き [04:19.433] 多分誰よりも 絶対に 誰よりも