色の視える少女 月明かりが照らす 町外れの小高い丘の上 小さなお屋敷の薄暗い廊下を ベタベタと歩く 幼い少女 (Visu) ミミ、どこ? (ミミ) Visuお嬢様、ミミはここにおりますよ どうして泣いておられるのですか? (Visu) 世界が、泣いてるから (ミミ) 失礼します 旦那様、その… お嬢様はご病気ではないかと はい、その… 色か 視えるそうでございます 生まれ付き白い髪を持つ少女、Visu(ヴィジュ) 彼女だけには視えていた 世界漂う渦巻く、様々な感情記憶の 色が