[00:25.00]運命の女神様が目をとめた [00:31.00]「なんて可愛い赤ん坊だこと。 [00:36.00]そうだわ!あの子に魔法をかけて遊びましょう」 [00:59.00]くぼんた両目 痩せぎすな体 [01:04.00]私を見れば誰もが言うのです [01:09.00]「化け物!お前は同じ人間じゃないんだよ」と [01:21.00]悲しいなんて思わない だって [01:26.00]思えばほら また涙があふれてくるわ [01:37.00]もしも願いが一つ叶うなら [01:42.00]世界でたった一人だけの友達を [01:48.00]生きることは素晴らしいこと [01:53.00]そんな風に私も思ってみたい [02:23.00]「鼠はなんで嫌われるのでしょう?」 [02:28.00]彼らは笑って「汚いからだろう」 [02:33.00]「それなら答えて、目の見えない僕のために [02:45.00]見てみぬふりに理不尽な差別 [02:50.00]それって鼠とどっちが汚い?」 [02:55.00]後退る彼らに続けて言うんだ [03:00.00]「二度とするな!」 [03:07.00]嬉しいのになぜでしょうか だって [03:12.00]涙がほら やっぱりあふれてくるのです [03:23.00]もしもなりたいものになれるなら [03:28.00]あなたの前では普通の女の子に [03:34.00]想うほどに胸が苦しい [03:39.00]どうして私は私なのですか? [03:51.00]君は優しい女の子 [03:54.00]なのにいつも自分を責める [03:57.00]慰めてあげたい君を [03:59.00]そうだ ここに咲いた花を君にあげよう [04:05.00]それは見事な白いユリの花 [04:16.00]そっと君の近くに置いていくよ [04:34.00]運命の女神様は意地悪だ [04:39.00]「醜いあの子を見たらどんな顔するんでしょう、見ものね」 [04:47.00]目よ治れと魔法をかける [04:56.00]花は黒く闇のように染まる [05:01.00]それは不吉な黒いユリの花 [05:06.00]「お前に彼から贈り物だ、そら拾いなさい」 [05:18.00]ああ これはきっと罰です だって [05:24.00]私が身の程知らずに恋をしたから [05:35.00]いっそ死んでしまえばいいのでしょう [05:41.00]あなたは叫ぶ [05:43.00]「泣かないで、僕がずっと死ぬまで側にいる。 [05:50.00]だからさ、今日から君は普通の女の子さ」 [06:01.00]……それに見なよ [06:07.00]悪夢のような魔法はほら [06:14.00]解けたみたい