絵空 柔らかく灯るような声で私を呼ぶ いつもと同じフレーズで 三月の雪に春色を探す後ろ髪がなびいた 疑うことなど知らないその瞳が 歪んだリアルに染まってしまわないように 春を待つフリティラリア 不必要な程問引いた 蕾に気が付かないで ただ君には笑っていてほしいから ひとつだけ隠した秘密は まだ知らなくていい 透明な祈りを纏って 明日を照らす ただ一つの光 失くさないように鳥籠へ そっと閉ざしてカギをかけた 永遠などないと知って それでも信じたくて 静かな終わりの足音に気付かないふりをした 夢を見るフリティラリア 曖昧な線で描いた未来は夢物語 Ah~ いつかきっと終わりは来るけど それまで隣にいて 見守ってて いつか芽吹く その蕾が咲かすは幸か不幸か 踏み躙られて 萎れてしまうくらいなら 忘れて 幻だとしても Ah~ 君には笑っていてほしいから ひとつだけ隠した秘密 春を待つフリティラリア 曖昧な線で描いた未来は夢物語 Ah~ いつかきっと終わりは来るけど それまで隣にいて 見守っててくれるだけでいいの