ワイルドストロベリー 「らしくないね」とあなたが笑うのを横で見つめてた 窓際に置いた鉢植えに二人並び水をやる 赤く染まる頃を待ちわびては あなたの瞳に映る秘密に惹かれてた 進まない時間だけが漂うこの部屋で 有るだけの二人の愛見てきた赤色 止まらない止められない願いは誰のせい 教えて幸せの果実 嵐が過ぎた朝はいつもより早い目覚めだった 言葉は不意に涙を呼び寄せて拭うこともない 抱き締められた時のあなたの顔ずるい表情が 最後の優しさかな 赤く染まる頃に一人ぼっち 「皮肉みたいだね」なんて声かけ触れてみる 進めない私だけが邪魔者な景色で 思い出は写真よりも容易く褪せてく 忘れないなんて言葉聞きたくなかったよ かすれた幸せな記憶 慰めに溺れて熟した果実を食べては 涙に似た味が喉を伝う 進まない時間だけが漂うこの部屋で 有るだけの二人の愛見てきた赤色 止まらない止められない願いは誰のせい 教えて幸せの果実 どうして捨てられない果実