[00:23.549]君が植えた球根は、 [00:29.078]今も水あげているよ。 [00:34.980]「二人変わったんだ。」 [00:40.426]力無く、そう愛想笑いで。 [00:57.590]傷つく勇気もないから、 [01:02.957]虚勢をはると楽なんだ。 [01:08.555]満たされるココロ、もう無いから。 [01:14.077]僕はいつも顔に作り笑い。 [01:20.121]刻んでゆく時間の中で。 [01:25.701]つぶやいた「独りにも慣れたさ」。 [01:31.406]遡る記憶の中、愛してたのは、 [01:38.072]ただ「自分」だった。 [01:41.834]僕ら暮らしたあの日も [01:47.375]忘れ、今は、胸も痛まないよ。 [01:53.276]強くなる日差しの部屋から [01:58.841]ベランダに咲くヒヤシンス見ている。 [02:16.631]過ぎていく時間の中で。 [02:22.050]浮かんでは消えてく蜃気楼。 [02:27.730]せわしない日々に霞む [02:31.944]聞き慣れた声はもう、響かずに。 [02:38.382]僕は無くしたカケラを [02:43.931]拾い集め、もう思い出さないよ。 [02:49.698]広くなったベッドの上から [02:55.224]ベランダに咲くヒヤシンス見ている。 [03:13.009]あんなに二人惹かれ合って、 [03:15.471]そう、幸せだったあの日々も。 [03:18.530]互いの身勝手ばっかりに、 [03:21.424]微妙に距離を奪い合った。 [03:24.205]素直に言えば良かったんだ。 [03:26.952]君と生きるこの瞬間を。 [03:29.880]ただ僕は言わなかったんだ。 [03:32.645]「一生守っていきたい」と。 [03:37.479]あの日、夢見た明日も、 [03:43.173]ゆるり消えて。でも忘れないよ。 [03:48.932]あれから何年か経っても、 [03:54.599]同じ空、夕日見ているよ。 [04:00.251]二人夢見た頃から [04:05.892]時は流れ、たまに思い出すよ。 [04:11.432]日の当たる書斎の窓から、 [04:17.069]この庭に咲くヒヤシンス見ている。 [04:34.195]見ている。