風の私語 作曲 : 理想放逐 编曲 : 理想放逐 ただ夏空に囁いた 君と野原で風を待った 淡い夜に積もったのは 君と見つけた唯一の花 白雨の中、夕を飲んだ僕らはただ 夜を待っていた 「ねえ、鳶尾草の花が咲いた」 君はそう言った 「花の向かい潮、見に行こう」 もうすぐ離れ離れのような 花弁が一枚も残らぬのに 遠花火が色褪せないように 思い出に濡れていた頬に付いた 囁く雲と化す君の 笑い声が風に乗った 春と見紛う花が泣いた 「ほら、忘れ潮も忘れよう。」 もう、願うならこれでいいから 足さないで、どうか、もう何も引かないで この潮が僕しか残さず 風との耳语に君が遠ざかるわ 夜は遠くなる 僕ら風を待つ 夏が来なくとも ただそばにいて欲しいだけ 本当はもう思い出なんていらないのは 全てを今君に伝えようとも この夜が君を忘れないから 僕の耳语に夏風が遠ざかるわ