[00:00.000] 作词 : 負け犬 [00:01.000] 作曲 : 負け犬 [00:32.212] 路傍に咲いている花を見たんだ。とても小さくて、 [00:37.672] 名前も分からないけれど、これは僕が好きな花だ。 [00:42.975] 仰いだ夜空、月が綺麗だ。ずっと見惚れていた。 [00:48.259] 無為に過ごした今日だけど、それでもいいと思えた。 [00:53.853] [01:04.383] 「悪いことなんてひとつも無いぜ。」なんて言いたげな、 [01:09.671] 澄んだ青空の下で僕は絵を描いていた。 [01:14.906] 何をしようにも勝手だ。何処へ行こうと自由だ。 [01:20.354] 隣町で花火が上がるらしい。僕は駆け出した。 [01:24.616] [01:24.663] 空に咲く火の花を見た。背景の夜空と重なった。 [01:35.333] 星だけが残って消えた。いつかまた、思い出せるかな? [01:46.132] いつか、いつか、いつか。 [01:51.375] いつか、いつか、いつか。 [01:56.612] いつか。いつか。いつか。 [02:00.805] [02:21.481] 海の見える街を歩いた。一人で歩いた。 [02:26.806] 見上げた空にはかなとこ雲。夏影でひと休み。 [02:32.229] いつか見た火の花や月明かりを手帳に書き留めた。 [02:37.544] さよならも言わず去っていくから、忘れないように。 [02:42.789] 一際小さな蝉時雨。じきに夏も終わる。 [02:48.358] 夕暮れに町が染まってる。陽だまりで立ち止まる。 [02:53.233] [03:01.507] 燃える雲を見た。 [03:03.142] [03:25.642] 陽が落ちてただ涼む。薄暮れの青い夜。 [03:36.295] 秋めく風の匂い。足音ひとつだけ。 [03:46.440] ただ、ただ愛おしくて。 [03:57.147] [04:00.646] 忘れていくことばかり増えたら思い出って言葉は役立たずだね。 [04:11.546] 遠く咲く、あの日の花も、今じゃもう思い出せないんだ。 [04:21.940] [04:22.052] 本当に大事だったはずなのに、それでもいつかは消えていくんだね。 [04:32.817] 変わらないものなんて無いけどさぁ。 [04:38.415] ただ、ただそれが悲しくて。 [04:43.850] [04:49.271] この夏を、ただひたすらに、書き留める。