[00:00.000] 作曲 : 澤田 空海理 [00:01.122]夢を見ていた [00:03.357]三時をまわっていた [00:06.953]懐かしい黴の匂いがして [00:11.896]君が夢に出たことを伝えたかった [00:16.837]今更、笑って会えるような気がしたんだ [00:34.706]空き壜をサンダルで蹴るような [00:40.369]割と無敵だった夏のこと [00:45.678]振り返るたびに焦がれてしまう [00:49.714]昔の自分に憧れてしまう [00:54.661]「もう帰る時間だよ」 [00:57.619]帰り道なんてものがそう、確かに在ったこと [01:05.502]陽傘を「大げさ」と言う君は [01:10.852]もう大人になったのかな [01:15.305]なれたかな [01:16.604]ねぇ、夏の終わり際って何で [01:19.443]こんなに寂しいんだろうね [01:22.670]繰り返すには早く、振り返るには遅い [01:27.269]見えない敵をつくったって [01:29.584]決して生きやすくはならなかった [01:32.982]飛ばせなくなる階段 [01:34.880]それでも磨り減る靴 [01:37.891]馬鹿にされているようで朝が嫌いだったこと [01:43.423]守られているようで夜が嫌いだったこと [01:48.451]そんなものの上に、弱い弱い私がいたこと [01:53.715]せめて、君には知ってほしい [02:08.680]嫌われたくないから [02:11.503]合わせる会話が随分上手になったよ [02:19.448]伏し目がちに頷いた君が [02:24.619]どうしても消えないままだ [02:30.198]ねぇ、夏の終わり際って何で [02:33.358]こんなに懐かしいんだろうね [02:36.345]記憶を触る度、かすかに遠くなる [02:40.976]サイダーが飲めなくなって [02:43.375]日に焼けるのを好まなくなって [02:46.850]あの頃の私ごと否定する気がした [02:50.766]いつの間にか周りだけが大人になっていく [02:55.606]私にはひたすら眩しい [02:59.389]正しくなりたい [03:01.558]背丈が伸びても、変わらず届かない何かがあって [03:08.561]それにひどく安心した [03:14.698]夢を見ていた [03:17.326]三時をまわっていた [03:20.841]懐かしい黴の匂いがしました [03:25.323]喋り方を真似てふざける二人でした [03:30.665]馬鹿だな [03:31.939]代わりなんていないのに [03:35.829]そんなの、とっくに知っているのに [03:41.542]ねぇ、夏の終わり際って何で [03:44.545]こんなに寂しいんだろうね [03:47.612]繰り返すには早く、振り返るには遅い [03:52.289]見えない敵がいなくたって [03:54.614]決して生きやすくならなくたって [03:58.054]差し出された手だけは握り返せるように [04:02.964]朝日が、いつも君みたいに眩しかったから [04:08.122]夜の空気が、君みたいに心地いいから [04:13.511]忘れたくないのは、君のこと [04:16.475]だから、嫌ったこと [04:18.757]思い出すのは夏のこと