残響 (feat. 可不) 作词 : みみずく 作曲 : みみずく 風鈴 ひとつ ゆれるたびに こぼれ落ちた ひかりの音 午後の夢に 君の気配が まだ そっと まぎれていた とおく 蜃気楼 ゆらめく時間(とき)のほとり ふれた指が ほどけていく 白い 雲を ひとつ見送る どこへ行くのか 知らないまま ページめくる風のなかに 笑い声だけ 残っていた ひざに落ちた 陽ざしの粒 あの日の午後を 閉じこめて 夏の残響が また静かになる 坂道に 残る足音 蝉しぐれ ひびく記憶 くちびるさえ 名前を呼べず ただ 夏の 続きを見てた 風の なかで まわる帽子 ひとつ笑って 空へ消えた 溶ける氷の 音だけ残り 言葉 すべて ほどけていった 影のびる夕暮れに そっと 沈んだ声 夏の残響を 誰も知らないまま 帰り道 夢のほつれ あの日の空は 青すぎて ふり返れば 遠くにいる 君の背中 波のように きらきら 揺れていた あの夏の 鼓動(リズム) 手をのばしても ほどけるだけ 忘れ方も 知らぬままに 胸の奥 夏が鳴いた 痛みさえも やさしいままで 君の名前 風にとけた 残響だけが 残された 胸の奥で 鳴りつづける 時の向こう 手を振る影 「それでいいよ」と 笑ってた