われら自らを棄てた堕天使なり 作词 : J.A.シーザー 作曲 : J.A.シーザー われら自らを棄てた堕天使なり 「われら背中に羽根の跡のある 気まぐれ天使なり」 人の子と 思うゆえこそ 人の子の名を名のり 人の子と 思うゆえこそ 人の子の世界にとどまりて 謎撒く知恵にわれはわれを忘れてきた 天界の一族に 聖なる翼、切り渡し 天より堕ちし、黎明(れいめい)の子 われは気まぐれで生きるもの 「われのみならず人はみな みずからを棄てた堕天使なり」 セラピム ケルビム トロネ 主権 力 能力 「われのみならず人はみな みずからを棄てた堕天使なり」 スコラの時代の暗闇に 響き渡った 天使的博士ドクトル・アンゲリクス 《トマス・アクィナスの書》も今や不在 唸り叫んだ 熾天使博士ドクトル・セラピクス 《ボナヴェントゥラの天使の論》も寓々々……。 「われのみならず人はみな みずからを棄てた堕天使なり」 聖書 イザヤ エゼキエル モーゼ ソロモン 旧約時代 「われはわたしアッシリア サルゴン王宮 カナケリブ王宮の彫像 しかるに標識トーテムポール 神秘不思議聖誓体 しかるにわれはわたしだてんし」 四つの翼 四つの飛翔 マンドルラ 守護なる君 四つ頭は 中心マタイ(人間) 右のヨハネ(鷲) 左のマルコ(獅子) 下のルカ(牡牛) さらに、われらは四つの車輪もつ あゝ、生まれ空ゆえ望郷なし あゝ、そして、 その形式は 果てなる昔から 天使的な思考の裡にある 静かなる瞑想なり