Garden of Avalon track2 01.選定の朝歌词

[00:03.1]アルトリア:
[00:03]いけいない
[00:07]ありがとう あなたが起こしてくれたんですね
[00:12]昨日は難産で心配しましたが 賢そうな目だ
[00:17]きっと父さんのエトのような 立派な軍馬になれるでしょう
[00:23]ハイハイ みんなの朝ごはんすぐに用意しますから
[00:36]聞いてくださいエト 昨日やっとエクターから1本取れるようになったんで
[00:43]いえ 少しだけ 本の1歩分を知らせただけですが
[00:49]過酷な戦場であれば あれはもう1本と言っていいのはないでしょうか
[00:57]でも 最近は困った顔を多く見るようになりました
[01:03]騎士の鏡というべきエクターほどの人が 暗く沈むのは心配です
[01:10]ああ すみません ブラシの手が止まっていました
[01:16]この前に 思い切って見たのです
[01:21]エクター 悩みがあるなら言ってください
[01:24]食事の量を減らすこと以外ならなんでも力になりますから
[01:28]やはり足腰ですか と
[01:32]そうしたら
[01:34]うむ それはあなたの気のせいでしょう
[01:38]わしの体はあと10年は健在ゆえ
[01:41]しかしアルトリア殿
[01:43]その提案ではなんでもとは言えませんな と
[01:47]全く動じる気配もありませんでした
[01:54]そうですね きっと またケイ兄さんが問題を起こしたのでしょう
[02:01]さぁ 終わりです 今日も見事な毛並みですよ エト
[02:011]遅くなりました エクター 寝坊です
[02:14.1]エクター:
[02:14]その元気があれば寝坊とは言えませんな
[02:18]よろしい さあ 剣を構えなさい
[02:22]今朝もてもころなく鍛えましょう
[02:29.1]マーリン:
[02:29]5世紀 ブリテン島
[02:23]この島は今動乱の中にあった
[02:37]土地を求めて異民族であるサクソン人たちが
[02:40]海を超えてきたのである
[02:43]ブリテンは多く部族とその王たちによって収められた島國だ
[02:49]部族間の諍いは絶えなかったものの
[02:52]禁略者に対して 部族の王たちは協力しあっていた
[02:58]しかし 王の一人が この结束にヒビを入れた
[03:04]名は 卑王ヴォーデイガン
[03:08]ブリテンの中から生じ ブリテンを滅ぼさんと生まれた 白い龍の化身である
[03:15]もっとも偉大とされた王 ウーサー・ペンドラゴンは
[03:19]ヴォーデイカンとの戦いに敗れ その姿を 永遠に隠してしまった
[03:27]かくしてブリテンは 暗黒時代に突入する
[03:32]だが 人々は希望を失っていない
[03:36]偉大な魔術師マーリンが これも予言通りだと 人々に語ったからだ
[03:44]ウーサー王は 後継者を選ばれている
[03:48]この人物こそ 時代の王 赤き龍の化身
[03:54]新たな王が現れた時こそ 円卓の騎士たちは集結し 白き龍は敗れ去る
[04:02]王は健在なり その証はじき現れるだろう
[04:10]それは 10年前の話だ
[04:15]実のところ ウーサー王の後継者は今年で15歳になる
[04:26.1]エクター:
[04:26]アルトリア ケイが忘れ物をしたようだ
[04:30]今から追いかければ間に合う
[04:32]街まで出て届けるように
[04:35]アルトリア:
[04:35]うん 我が兄さんながら
[04:38]騎士がやりを忘れるなんてあり得るのでしょうか
[04:41.1]エクたー:
[04:41]騎馬戦はすだれて久しですかなら
[04:44.1]アルトリア:
[04:44]分かりました
[04:46]けい兄さんにこれを届けばいいんのですね
[04:49.1]エクたー:
[04:49]届けけるように それで今日
[04:54]あなたのお仕事はおしまえです
[05:01.1]住民:
[05:01]マーリンだ マーリンがやって来たぞ
[05:04.1]アルトリア:
[05:04]マーリンが
[05:05.1]住民:
[05:05]うん 昨日来たんだ
[05:07]ついにウーサー王の後継者が選ばれるだって
[05:10]国中の騎士が集まってるよ
[05:13]岩に刺さった聖劍を抜いた騎士が王様になるんだ
[05:16]誰が抜くのかな 誰が王様になるのかな
[05:21.1]アルトリア:
[05:21]そうだったのか
[05:23]さながら 選定の剣というわけですね
[05:32]ケイ兄さん
[05:34.1]ケイ:
[05:34]ああ
[05:36.1]アルトリア:
[05:36]あれが選定の剣
[05:38.1]騎士:
[05:38]聖剣よ 我を選びたまえ
[05:47]私は王の器ではないということ
[05:52.1]住民:
[05:52]あんな立派な騎士でもだめなのか
[05:55]本当に王は現れるのかしら
[05:58.1]ケイ:
[05:58]誰にも抜くない剣だぞ
[06:00]あるだけ迷惑な置物だ
[06:03]王は騎士たちのリーグで決める
[06:06.1]アルトリア:
[06:06]それは
[06:07.1]ケイ:
[06:07]もう話を決まった
[06:10]これがいい落としどころだろうさ
[06:12.1]アルトリア:
[06:12]王は選ばれなかったなのに ですか
[06:15.1]ケイ:
[06:15]目に見えない王の証より
[06:18]手勢や金 力で測る方が人間的だ
[06:22]利害目的で協力するほうが気楽でいいし
[06:26]だれだって 全てを救う神の代弁者なんてもの
[06:30]見たくもなければ なりたくもなかったのさ
[06:33.1]アルトリア:
[06:33]ケイ兄さんもそう思うのですか
[06:35.1]ケイ:
[06:35]もちろん お前もオヤジのどころに戻る
[06:40]他の騎士に見つかればまた
[06:42]女ように細い体では剣もろくに持てまいとからかわれるさ
[06:47]いいか これは最初で最後のチャンスだ
[06:52]お前は おとなしく家に戻れ
[06:57.1]住民:
[06:57]試合で王様を決めるんだって
[06:59]見に行こうよ
[07:01]俺たちも行くか
[07:03]マーリンの予言はウソだったんだな
[07:07.1]アルトリア:
[07:07]誰だって 見だくも なりだくもない
[07:20]なぜアルトリウスというなの男と偽って暮らしているのか
[07:25]なぜ物心ついた時から剣をならい 国を学び
[07:30]人として自身の望みを打ち消してきなのか
[07:34]決まっている
[07:37]それは全てこの日のために
[07:40]王の剣を抜くために
[07:43]彼女は生を受けたのだ
[07:47]彼女は本当の両親の顔を知らない
[07:52]理想の王という目的があり
[07:54]そのために計画され 生まれたのが自分だという
[08:00]実際のところ
[08:02]彼女は亡き父 ウーサー王の無念とか 願いとか
[08:06]そういったものに感情移入はできなかった
[08:10]魔術師の教えに特別な使命感を持ち
[08:13]感動することもなかった
[08:17]この15年間 彼女を励まし育ててくれたのが
[08:22]養父エクターと 義兄ケイとの何でもない毎日であり
[08:27]街に暮らす人々の 賑わいの声だった
[08:33]憧れとも愛とも違う
[08:37]ただ そういったものが
[08:40]彼女には良きものに映っただけ
[08:45]街の一員になりたいとか その中に混ざりたいとか
[08:50]そういった望みは持たなかった
[08:54]時折そういう光景を思えがくことがあっても
[08:58]冷静に蓋をした
[09:01]それではなにもかも取りこぼすと
[09:04]心の底で分かっていたからだろう
[09:09]幼い頃の彼女は聡明ではなかった 懸命だったので
[09:14]それだけはできないと
[09:16]自分だけに言い聞かせてきた
[09:21]人が人として生まれるように
[09:25]龍には 龍に望まれた役割がある
[09:41]ありがとう ケイ兄さん
[09:45]でも ごめんなさい
[09:52.1]マーリン:
[09:52]その剣を手に取る前に
[09:55]きちんと考えたほうがいい
[09:57.1]アルトリア:
[09:57]驚きました
[09:59]夢の外でお会いするのは初めてですね マーリン
[10:03.1]マーリン:
[10:03]]悪いことは言わないからやめたほうがいい
[10:07]それを手にしたが最後 君は人間ではなくなるよ
[10:11]それだけじゃない
[10:13]手にすればあらゆる人間に恨まれ
[10:06]惨たらしい死を迎えるだろう
[10:21.1]アルトリア:
[10:21]いいえ
[10:23.1]マーリン:
[10:23]いいのかい
[10:28.1]アルトリア:
[10:28]多くの人が笑っていました
[10:31]それはきっと間違いではないと思います
[10:37.1]マーリン:
[10:37]ああ 剣を抜いてしまったか
[10:41]辛い道を選んだんだね
[10:44]でも 奇跡には代償が必要だ
[10:48]アーサー王よ
[10:50]君はその 1番大切なものを引換にすることになる